こんにちは、弁護士の橋本です。
私はコーヒーが好きで、出勤前や休みの日に家で飲んでいます。最近はテレビやユーチューブなどでも美味しいコーヒーの入れ方が紹介されているので参考にしています。
私は家で飲むとき、以前は挽いた粉を買ってきて入れていましたが、何年か前から挽く前の豆を買ってきて飲む前に挽くようにしました。買ってきた豆を電動の機械を使って5秒くらいで瞬時に挽いています。コーヒー豆ではないのですが、オリーブオイルでコールドプレスという製法があるそうで、実際にオリーブの実からオイルを抽出するところをテレビで見ました。短い時間で抽出するとその過程で熱が発生してオイルが劣化するので、石臼のような機械を使ってゆっくりと時間をかけて抽出していました。これによりオイルの劣化を防ぎ風味を保つことができるそうです。コーヒー豆も同じではないかと思いますので、いずれ手動のミルでゆっくり挽きたいと思います。
また、これまではコーヒーメーカーで作っていたのですが、注がれるお湯がコーヒー全体に行き渡っていないのではないかと以前から気になっていました。そこで、最近ハンドドリップ用の小さいポットから入れるようにしました。今までは目分量で適当に作っていたのですが、「豆とお湯を正確に1グラム単位で計る」「熱湯を注がないで少し冷まして入れる」「最初に30秒蒸らす」「お湯がペーパーフィルターに直接染みないように注意しながら中心部に何回かに分けて注ぐ」と聞いてから、沸騰したお湯を専用ポットに移して冷まし、豆とお湯の量を秤で正確に量ってゆっくりと慎重に入れるようにしています。
さて、その効果についてですが、まだまだ修行が足りないのか、あるいは残念ながら「違いの分かる男」ではないからか、劇的に美味しくなったかといわれるとよく分かりません。入れる度に濃かったり薄かったりして味が違います。それでも、粉よりも(電動でも)直前に豆を挽いた方が香りがいい(気がする)、コーヒーメーカーよりハンドドリップで入れたほうが美味しい(気がする)、くらいでしょうか。
この3年間で外出の機会が減り家で過ごす時間が多くなりました。私の知り合いに、生豆を天日で煎るところから始めて時間をかけて入れたコーヒーを楽しんでいる人がいます。近年、スローフード、スローライフということがいわれています。一杯のコーヒーをゆっくり入れてお気に入りのマグカップでじっくり味わう、より美味しくするために更に試行錯誤して工夫を重ねる、その過程が豊かな時間なのだろうと最近思うようになりました。