こんにちは、弁護士の橋本です。
私が十和田に来たのが2010年4月ですので、今年で15年になりました。十和田は私がそれまで暮らしていた仙台や関東よりずっと寒く雪が降るので、毎年春は特別な気持ちになります。
十和田では、桜が開花すると数日で満開になり、ちょうどそのころ暴風雨となってあっというまに散ってしまうのですが、今年は4月に入っても気温が上がらず比較的穏やかな天気が続いたため、4月17日に開花した桜はまだ見頃です。4月28日に官庁街通りにある裁判所に行く途中見上げた並木の桜は風に揺れて花が散り始め、少し緑の葉が目立ち始めていますが、まだまだ花びらもたくさん残っています。中央公園の桜などは遠目には満開で、今年は例年より長く楽しめています。
この季節、私が特に好きな景色がもう一つあります。それは遠くの山々に残る残雪です。十和田市は、八甲田山系から岩手県の八幡平地域にかけて広がる十和田八幡平国立公園を東に望み、市街地からですと遠くに山が長く連なって見えます。私は車での移動が多く、三沢市や六戸町方面から十和田に戻るときは正面に、十和田から青森方面に移動するときは左手に、遠くの山々に残る残雪を車窓から眺めて楽しんでいます。雪国ではないところから来た人が初めてこの景色を見たら、きっと目を見張る美しさでしょう。温暖な気候の日本の中で、街中にいて初夏まで雪が見られるのはすごいことだと思います。
今年は山間部に雪が多く降ったため、遠目にも例年より山頂より下のほうまで雪が積もっていて、心なしか分厚いようにも見えます。これから少しずつ雪が減っていき、例年ですとだいたい5月末くらいには雪が見えなくなってしまうのですが、今年は4月末になっても市街地の朝晩の気温は一桁で肌寒く、日中もそれほど上がりませんので、もしかしたら6月に入っても山頂付近にまだ雪が残っているかもしれません。もうしばらく移動の楽しみが続きそうです。