青空カフェcafe

不当要求防止に向けた取り組み

 こんにちは、弁護士の橋本です。

 弁護士の多くは、日々の弁護士業務のほかに様々な公益活動を行っています。今回は、私が行っている活動について紹介します。私の所属する青森県弁護士会には多くの委員会があり、私は青森県弁護士会に入会した平成22年からずっと民事介入暴力対策委員会(民暴委員会)に所属しています。民暴委員会では、不当要求を受けた市民を助けるため事件を担当する弁護士を決めて処理にあたるほか、全国で発生している不当要求やその対処事例、裁判例の研究を行っています。また、青森県警察本部、公益財団法人暴力追放県民センター(暴追センター)と連携して不当要求防止に取り組んでいます。

 不当要求防止責任者講習(責任者講習)は、暴追センターが中心となって、県内の企業や団体の責任者に集まって頂いて定期的に行う講習会です。

参考)暴追センターホームページより抜粋

「青森県暴力追放県民センターでは、不当要求防止責任者(暴力団等の不当要求に対して、事業所等が適切に対応し、事業所及び社員等の被害を防止するために、団体・事業所等で選任している担当者)に対し、公安委員会から委託を受け、暴追県民センター職員と青森県警察本部組織犯罪対策課担当官及び民事介入暴力担当弁護士を講師として、県内各地で無料の講習会を開催しています。講習を受講することによって、暴力団との対応の仕方に自信がつくとともに、不当要求防止責任者を選任することにより、社会的にも信用が高まります。是非、不当要求防止責任者講習を受講することをお勧めいたします。」

 民暴委員の弁護士が分担して、県内各地で開かれる責任者講習の講師を務めています。私は平成22年から毎年十和田地区の講習会の講師を担当しており、講習会の冒頭で、弁護士の立場から暴力団対策法や青森県暴力団排除条例の説明、民事介入暴力(不当要求)や悪質クレームに対する企業の対応など不当要求防止に向けたお話をしています。市民や企業に対する不当要求は、反社会的勢力によるもの以外にも発生しています。また、近年、悪質、執拗なクレームなどが社会問題となっており、その目的は必ずしも不当要求を行う者にとって直接経済的利益に結びつくものではありません。そのような状況も踏まえて対応していくことが求められています。

  責任者講習の詳細は暴追センターのホームページで確認できますので、是非ご覧ください。